こんにちは。東小橋薬局です。
花粉症の方にはつらい季節がやってきました。
コロナ禍でマスクをしていても、鼻水がスーッと垂れる、目が痒い、くしゃみがでる、何だか気だるい...、咳が出ることや、微熱がでることもあるので、コロナに罹患してのではと、不安に思うこともあるでしょう。
花粉症には、現在のところ、確実な根本的療法はありませんが、対策や治療により症状を軽減することができます。
症状が出る前から対策や治療を開始することで、シーズン中の症状をより和らげることができますので、早めの対応が重要です。
花粉症はどうやっておこりますか?
人のからだは、花粉のようなアレルギー反応をひき起こす物質が体内に侵入してくると、抗体という抵抗力をつくって、からだを守ろうと働きます。
花粉の場合、人によっては抗体と花粉が過敏に反応しあい、「ヒスタミン」や「ロイコトリエン」と呼ばれる化学伝達物質が体内に過剰に放出されます。これらが鼻の粘膜や目を刺激して、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどのアレルギー症状をひき起こすのです。
症状が起こる場所やその強さは、「ヒスタミン」や「ロイコトリエン」の出方や量によって違ってきます。「ヒスタミン」は、鼻や目の粘膜の表面にある知覚神経を刺激し、くしゃみ、鼻水、目のかゆみをひき起こし、「ロイコトリエン」は、血管に働きかけ、血管を拡張させて粘膜を腫らし、鼻づまり、目の腫れ・充血をひき起こします。
花粉症の治療は?
花粉症の治療は、症状を抑えることが目的の薬物療法と、アレルギー反応そのものを抑えることが目的の減感作療法があります。薬の効果も個人差があるので、どの治療法がご自身にあっているかは、あらかじめ主治医に相談しましょう。
花粉の多い日は?
- 最高気温が高い日
- 雨が降った翌日の晴れた日
- 風が強く晴れて空気が乾燥する日
は、花粉が多く飛散するといわれおり、花粉症に悩まされている方は、これらの日には外出は控えたほうがよいでしょう。
日常における対策
花粉に触れる機会・量を減らすことが大切です。
ニュースなどで花粉の飛散状況をチェックし、飛散の多いときには念入りに対策したり、外出を控えたりするようにしましょう。
☆外出時の対策
- メガネ、マスク、帽子を着用する
- 帰宅時は衣服を払ってから入室
- うがいと手洗いを忘れずに
- 花粉予報を確認
帽子は髪の毛に余計な花粉を付着させないために、メガネは目への侵入を軽減させる効果があります。
付着した花粉を室内に持ち込まない。
アレルゲン(花粉)は早めに除去する。
飛散量の多い日は外出を控える。
☆家庭内での花粉対策
- 洗濯物は外に干さない
- 布団はたたいて掃除機を
- 窓は開けない
- ぬれ雑巾でふき掃除を
洗濯物は室内干しにするか乾燥機を利用する。
布団を干した時はよくたたいて花粉を落とし、掃除機をかける。
出来るだけ窓は開けず、空気清浄機や加湿器を有効利用する。
掃除機だけだと周囲の花粉が舞い上がるため、ぬれ雑巾でのふき掃除は花粉の除去に効果的。
その他に、喫煙、睡眠不足、過労、ストレス、偏った食事などは症状を悪化させる要因といわれていますので、シーズン中はこれらを避けるといった配慮も必要でしょう。